2011年7月22日金曜日

シリーズ第2弾 見本できあがりました


 「生きる技術!叢書」の新刊2冊『自分イノベーション──問題発見・解決の究極メソッド』と『ロングトレイルという冒険──歩く旅こそぼくの人生』の見本があがってきました。

 第1回配本の3冊が、哲学・思想・宗教という「人文系」のテーマを扱ったものだったのに対し、今月の2冊はガラリと様相を変えています。就活中の学生、社会人若葉マークの方々にぴったりのステップアップテキストと、数々の山を踏破してきたアスリートの経験知をつたえるエッセイの2冊です。

 まずはそのうちの1冊、『自分イノベーション』について、担当編集A藤からご紹介を。


 世の中にはいま、ロジカルシンキング、企画書の書き方、問題解決法、地頭力を鍛えろ、MBA資格をとれ……といったテキストがあふれていますが、その多くは対症療法的なノウハウを伝えるものがほとんどで、そこで想定されているシチュエーションでは有効かもしれないけれど、別のシチュエーションでは対応できなかったりと、汎用性が低いもののように思えます。

 そうした対症療法的なテキストではなく、考える際の土台を作るための基本の姿勢、作法、生活習慣、などを説くテキストはないものか、という声に応えたのが本書です。

 著者の林先生は、日本のシンクタンクの草分け、日本総合研究所の創立メンバーで(同期には田坂広志さん、飯田哲也さんが)、企業・官庁・自治体に向けたコンサルティング、調査、政策提言等に携わる一方、ビジネススクールにて人材育成にも尽力してきた方。

 現在は、早稲田大学大学院 創造理工学研究科にて、「グローバル時代に世界に通用する若者を育てる」をモットーに、教鞭をとられています。

 この本では、そのシンクタンク~ビジネススクールで長年培われた、いわば秘伝中の秘伝とも言うべき人材育成カリキュラムを、惜しげもなく公開しています。

 時間の使い方、必要な情報の下調べの方法、調べた内容のリスト化・序列化・構造化、データの使い方と置き換え、プレゼンテーションの方法……などなど、いますぐ実践できるメソッドがこれでもかというくらい詰め込まれています。

 なかでも、「のりしろ」と「のびしろ」/自分自身の「棚卸し」/まずは「やりなはれ」/ステークホルダー(構造分析)とイシュー(時系列分析)/天才になるまでの1万時間/まずは宣言すること/パーセントでとらえる……といった独特の手法は、他では学べないユニークなもの。

 就活中の学生はもちろん、社会人1年生、2年生、キャリアアップを目指す中堅会社員、子育て期間が終わり復職しようと考えている女性、などに読んでいただきたい本、7月29日発売です。

 また、ご多忙の合間をぬってのツイッター「linsbar」も、ときに脱力系ダジャレあり、ときにシリアスな分析あり、ときに有益な提言あり、ときに叱咤激励ありで、人気があります。このブログをご覧の読者の方々は、ぜひフォローを。

 ということで、A藤より『自分イノベーション』のご紹介でした。
 もう1冊の『ロングトレイルという冒険』につきましては、別途担当編集A山より、ご紹介させていただきたきますので、ヨロシクA山!