2012年11月29日木曜日

COMODOライフブック『マクロビオティック おいしく元気になるお買いもの』発売のお知らせ


COMODO編集部から新刊案内です。
シリーズとしてははじめての「食事」に関する書籍となります。

COMODOライフブック
『マクロビオティック おいしく元気になるお買いもの

~きょうからはじめられる厳選食材と道具ガイド&レシピ 』
(奥津典子・著) 11月23日発売


11月もはや終わりに近づき、2013年もすぐそこまでせまってきました。
この時期から年末まで、付き合いで暴飲暴食の日々が続く方もいらっしゃるでしょう。そして、お正月に突入と。

そんなときに「少し胃腸をやすめてみようか?」「肉類や刺激的な食事を控えてみようか?」などちらりとよぎる人もいるのでは。






本書は玄米菜食中心の食生活(というだけではありませんが)、マクロビオティックに則ったおいしい食材とレシピ、おすすめ道具類を紹介しています。


シンプルでも味わい深いレシピをさまざま掲載、厳密なマクロビオティックをはじめずともおすすめできる食品ばかり、奥津典子さんが選びました。
なかには大量に生産されている食品、食材ではなかったり、季節によって素材には旬があることから、いつでもどこででも買い求められるものばかりではありませんが、ていねいな仕事と生産者の顔がみえる食品をぜひお試しください。


 
「こんな使い方ができますよ」おすすめですよ」という普段の料理への生かし方もしっかりフォローされています。私の気に入りは、「餃子の皮」「ピーナッツバターペースト」などです。


奥津典子さんのブログには本書の紆余曲折な制作秘話が記されています。

年明けには本書の内容をベースとしたイベントも現在企画中ですので、どうぞお楽しみに。

ご無沙汰の編集部A山でした。

2012年11月26日月曜日

どこまでも小田嶋さんイベント情報

 生きる技術!のA藤です。今週水曜日(11月28日)は、紀伊國屋書店新宿南店ふらっとすっぽっとで、『もっと地雷を踏む勇気』の小田嶋隆さんと、『小商いのすすめ』の平川克美さんのトークショーが開催されますが(ぜひご来場を!)、さらに書店さんでの小田嶋さんイベント情報を。

 こちらは日経ビジネスオンラインさんと代官山蔦屋書店さんとのコラボ企画で、地雷を踏むコラムニスト小田嶋さんと、日本を代表するクリエイティブ・ディレクター岡康道さんの対談です。このお二人、なんと都立小石川高校の同級生! 日経ビジネスオンラインで連載中の対談「人生の諸問題」で息のあったところを見せているお二人が、ライブの場に登場します。題して「人生の諸問題」を「読書で解く」法!どちらもお見逃しなく。

会期:2012年12月4日(火)
会場:蔦屋書店1号館 1階 総合インフォメーション
開館時間:19:30~21:00
主催:日経ビジネスオンライン 代官山蔦屋書店
協力:講談社 技術評論社 ミシマ社 日経BP社
詳しくは下記へ。
http://tsite.jp/daikanyama/event/001344.html


2012年11月19日月曜日

パオロ・マッツァリーノさん『怒る!日本文化論』11月22日発売!


 生きる技術のA藤です。「生きる技術!叢書」新刊のご案内です。
 11月22日に発売になるのは、パオロ・マッツァリーノさんの『怒る!日本文化論』です。パオロ・マッツァリーノさんと言えば、世の中の「常識」とされていることがらを統計データをもとにひっくり返し、なおかつそれをエンターテイメントにしてみせた『反社会学講座』で衝撃のデビューをかざった謎のイタリア人戯作者。イタリア人ながらも、なぜか立ち食いそばや落語が好きだったりと、日本的ドメスティックな感性が光る論客です。

 今回、マッツァリーノさんが俎上にあげるのは「怒る、叱る」という行為。
 みなさんは公共の場で、マナーの悪い人たちと遭遇したときに、その迷惑行為に対して注意していますか? たとえば満員電車のなかで、メタル系の音楽を大音量で聴いてその音漏れがはなはだしいお兄さんにたいして、「音漏れてますよ」と注意できますか?

 こういう迷惑行為にたいして、うまく注意するのはなかなかむずかしいもので、たいがいの人は「まあ、あとちょっとで乗換えだし」とか言って、知らぬふりを決め込んで怒りを我慢してしまうものだと思います。しかし、著者の論理によれば、その我慢が日本という国をダメにしている要因のひとつなのです。
 著者は言います。

 いい人、やさしい人ほど、社会の不条理を敏感に感じ取って、不愉快な思いをします。そして、そういう人ほど、なるべく怒りをガマンしてるものです。それでも人間ですから限界があります。普段から人一倍ガマンしている人なのに、たまたま限度を越えてキレてしまい、その一発だけが原因で、周囲からの評価を大きく落としてしまったという非常に不幸な人は、けっこういるはずです。
 

 近所のこどもや、電車に乗り合わせたオトナが不作法で不愉快なことをしていても、なにもいえないような人には、天下国家を語る資格などありません。
 こうした信念のもとに、著者のマッツァリーノさんは、靴をはいたまま座席に上る電車内のこどもや、図書館内で携帯を使って大声で話しているオトナなどに対して、こまめに注意をする実践を呼びかけ、またご本人もその実践を地道に積み重ねてきました。

 最近では、竹島、尖閣諸島など、隣国との領土問題が火種となって双方の世論がヒートアップしており、メディアではずいぶん勇ましい発言などもとびかっているようですが、領土問題に青筋立てて怒る前に、身近でちいさな問題についてきちんと怒り、事態を収束させていく経験を積み重ねていくことのほうが、マクロな視点から見て重要であると思われます。

 そんなこと言ったって、電車のなかで他人に注意するって怖くない? 逆ギレされて危ない目にあったりするかもしれないし……。そんな心配をする読者の方のために、今回の本では、「怒りをガマンするな」という理論だけではなく、そのための実践的な知識も満載されています。

 そもそも他人から注意されて聴く耳もつものなのか? 危険なことはないのか? どんなふうに注意すると効果的なのか? そんな疑問に対して、長年の経験知をもとに具体的なノウハウを公開しています。相手からシカトされたらこっちの勝ちと思えとか、深追いはしないとか、危ないと思ったらすぐに逃げようとか、こうした細かな知恵は、世のフラチな輩に怒り、叱り、注意し続けてきた著者ならではのものだと言えます。

 外交術を勇ましく語ったりする本、あるいはビジネスにおける交渉術をレクチャーする本は世の中に多々ありますが、電車の迷惑乗客との交渉についてこれだけ詳細に語った本は、かつてなかったと思います。こんな些細なことに、これだけのエネルギーを注げるマッツァリーノさん、やはり只者ではありません。

「行儀の悪い子供も叱れない人に、天下国家を語る資格はありません!」

 この主張にシンパシーを抱いた方、ぜひご一読をおすすめする次第です。
 11月22日発売、よろしくお願いいたします。



イラストはロビン西さん、装幀はいつものようにアジール

2012年10月31日水曜日

もっと小田嶋隆さんイベント情報

 『もっと地雷を踏む勇気』が好評発売中の小田嶋隆さんが、同書の出版を記念して、11月28日、紀伊国屋書店新宿南店3F「ふらっとすぽっと」でのイベントに登場されます。

 今回は、『小商いのすすめ』(ミシマ社)で知られる、文筆家・ラジオデイズ主宰の平川克美さんをゲストに迎えての対談。地雷を踏むコラムニストという稼業も、いまの時代における「小商い」のひとつなのではないか? そんな観点から、「移行期的乱世」の時代における地雷の踏み方、倫理について語っていただきます。

 当日は、お二人のミニサイン会も催される予定。地雷を踏んでみたい方、小商いを模索している方、ぜひともお二人の生の声を聞きにいらしてください。

■紀伊国屋書店新宿南店super wakuwaku live talk@ふらっとすぽっと
2012年11月28日(水)19:00~ 入場無料、予約不要
『もっと地雷を踏む勇気』(技術評論社)
小田嶋隆さん&ゲスト・平川克美さん ライブトーク!!

詳しくは下記URLをクリック!
http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-South-Store/20121030180010.html

2012年10月6日土曜日

小田嶋隆さんイベント情報


 生きる技術のA藤です。

 9月末に発売の、小田嶋隆著『もっと地雷を踏む勇気』、おかげさまでブックファースト新宿店さんの「社会」部門ランキングで、pha著『ニートの歩き方』(6位)とともに7位にランクイン、青山ブックセンター本店さんでは「ビジネス」部門で5位にランクインするなど、多くの読者のみなさまに読まれております。ありがとうございます!

切れてスイマセン。左の「ニート」が6位です。


 その小田嶋隆さんが登壇される注目のイベントを2つご紹介。
 ひとつめは、いま視聴者をグングン獲得中のインターネットラジオ「ラジオデイズ」主催による「街場の文体論だぜ!」。出演は、内田樹先生、「ラジオデイズ」主幹の平川克美さん、そして小田嶋さんという豪華メンバー。

 このイベント、内田先生の『街場の文体論』(ミシマ社)の発売を機に企画されたもので、「文学と言語について全身全霊を傾けて語られた『街場の文体論』を受けて、クリエイティイブ・ライティングをめぐって、「生きた言語とは何か」をさらに深く探っていく」というものです。

 当日は、小田嶋さんの新刊『もっと地雷を踏む勇気』はじめ、小田嶋さん、内田さん、平川さんの著作のサイン即売会も行われる予定。残席わずかとのことですので、お申し込みはお早めに。

■日時:2012年 10月10日(水) 19:00開演(18:30開場)
■会場:牛込箪笥区民ホール(地下鉄大江戸線牛込神楽坂) 
■料金:全席自由 \3,000(税込) ※未就学児入場不可
お申し込みは下記まで。
http://www.radiodays.jp/community/show_event/138

 もうひとつは、「現代メディア」主催による、「ポストグローバル社会と日本の未来を考える 第2弾」。

 こちらは、「内田樹、小田嶋隆、平松邦夫を中心としたトークセッションで大好評だった「ポストグローバル社会と日本の未来を考える」。第二弾は、20代からイケダハヤトが参加。日本の将来、政治の混迷、アジアの混乱、そして若者たちの働き方、生き方について、世代を超えて議論します」とのこと。

 内田、小田嶋、平松という百戦錬磨でタフな知識人たちに、20代の代表としてイケダさんがどう食い下がるのか。これは目が離せない対決(?)です。内田さん、小田嶋さんの著作になじみがない、イケダさんフォロアーの若者もぜひ!

■開催日時:2012年10月18日(木) 18:30~20:30(開場18:00)
■開催場所:株式会社講談社本社 6階ホール 地図
 住  所:東京都文京区音羽2-12-21
 アクセス:営団地下鉄有楽町線護国寺駅下車スグ
■会  費:2,000円
お申し込みは下記まで。
https://eq.kds.jp/g-business/2671/



2012年9月16日日曜日

9月の新刊は、小田嶋隆著『もっと地雷を踏む勇気』


 生きる技術!叢書ブログ、ひさびさに新刊のお知らせです。

 9月25日発売のシリーズ13冊目となる作品は、小田嶋隆さんの『もっと地雷を踏む勇気』、タイトルからわかるとおり、昨年発売して大好評だった『地雷を踏む勇気』の続編です。


 ネトウヨ、日の丸君が代問題、原発事故など、3.11大震災以降「言論の地雷」を果敢に踏み続けた記録をまとめた前作は、大好評をもって受け止められ、名だたる本の読み手が選ぶ「Web版 ダ・カーポ」の2011年の「ブック・オブ・ザ・イヤー」の4位にも入りました。
ちなみにそのときの1~3位は
1位『困ってるひと』大野更紗
2位『笑い三年、泣き三月。』木内昇
3位『スティーブ・ジョブズ』(I・II)ウォルター・アイザックソン

 今回の新作『もっと地雷を踏む勇気』は、さらにバージョンアップした小田嶋さんの地雷の踏みっぷり、炎上しぶりが存分に堪能できる一冊です。

 維新に原発、陰謀論に若者論。世に言論の地雷は絶えることなし。放置しておくと危険度が増してアンタッチャブルな領域を形成してしまう地雷ポイントを地道に踏み続ける小田嶋さんのお仕事は、村上春樹言うところの「文化的雪かき」に通じるものがあります。

 地上から地雷がなくなる日は永遠に来ないかもしれないが、ここでひとつ踏むことによって、確実にひとつ地雷は除去されていくのです。道に落ちている目の前のゴミを拾うところからしか、世界をよきものにする活動ははじまらない。今日も人知れず地雷を踏み続ける小田嶋さんの言論活動(それをリアルタイムで体験したい方は @tako_ashi をフォロー)は、ポスト・グローバリズム時代を生きるわれわれの希望でもあります。
 
「また会おう。地雷で困っている人はメールをくれ。オレが踏みに行く。大丈夫、オダジマは不死身だ」このあとがきにシビれてください。

 また今回の本には、奇しくも、同じ「ダ・カーポ」ブック・オブ・ザ・イヤーの1位に輝いた、作家の大野更紗さんから、帯文をいただくことになりました。小田嶋さんこそ、日本の「とほほなおじさん」の系統を受け継ぐ言論人であることを的確に表現してくれた、大野さんの帯文にも注目です。


前作に続き、杉浦茂先生の画を使ったアートワークはASYL
2冊並べると、ビートルズの「赤盤・青盤」とも


2012年8月29日水曜日

紀伊國屋書店新宿南店さんで、「生きる技術!叢書」全点フェア開催中




 先日来アナウンスしておりましたとおり、去る8月22日、紀伊國屋書店新宿南店ふらっとすぽっとにて、『ソーシャルファイナンス革命』の慎泰俊さんと、ブロガーのMGさんのトークライブが行われました。

  会員制の有料コミュニティMG(X)を主宰し、固定の家を持たずに人と人とのつながりで日々の生活を送るMGさんの実践は、ソーシャルファイナンスをベー スにして生きる生き方のさきがけとも言える事例だと言えます。SNSからコミュニティが生まれ、さらにそこで派生する経済圏でどう生きるかの実験を身を もって行うMGさんと、それを理論の面から裏付ける慎さんのやりとりは、非常に刺激的なものでした。


 当日のくわしい模様は、下記のようにtogetterでもまとめが上がっておりますので、ご興味のある方はぜひご覧になってみてください。


2012年8月22日(水)19:00~『ソーシャルファイナンス革命』(技術評論社)慎泰俊さん( @81TJ )×MG( @sayuritamaki )ライブトーク


 なお、ただいま紀伊國屋書店新宿南店、5F人文書コーナーでは、「生きる技術!叢書」全点フェアを、いま大好評発売中のphaさん著『ニートの歩き方』の多面展開と合わせて開催中です。新しい生き方のヒントになる本が集まったこのフェア、ぜひ足を運んでいただけるとさいわいです。


 3Fの新刊棚話題書コーナーでも、『ソーシャルファイナンス革命』『ニートの歩き方』『プラグマティズムの作法』など、小社の「読み物系」が棚をにぎわしておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。

 そしていよいよ次は、代官山蔦屋書店さんで、慎泰俊さんと社会学者の西田亮介さんとのトークショーが31日に行われます。こちらは、ソーシャルイノベーションをめぐって、密度の濃いハードな議論が期待できそうです。まだお席には余裕があるようですので、よろしくお願いいたします。


2012年8月5日日曜日

『ソーシャルファイナンス革命』の出版記念イベント続報


好評発売中の、慎泰俊さん著『ソーシャルファイナンス革命』の出版記念イベントとして、これまでお伝えしていますとおり連続トークセッション継続中ですが、今月後半には2つの書店さんでのイベントが予定されています。

ひとつは、紀伊国屋書店新宿南店、ふらっとすぽっとでのイベント。こちらは、有料サロンMG(X)主催のブロガー、MGさんとの対談。

■紀伊国屋書店新宿南店super wakuwaku live talk@ふらっとすぽっと
2012年8月22日(水)19:00~
『ソーシャルファイナンス革命』
慎泰俊さんライブトーク!!
http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-South-Store/20120725175046.html

もうひとつは、代官山蔦屋書店でのイベント。こちらのほうは、社会学者の西田亮介さんとの対談です。

■蔦屋書店1号館 1階総合インフォメーション
2012年8月31日(金) 19:00~
『ソーシャルファイナンス革命』出版記念
慎 泰俊×西田亮介トークショー
http://tsite.jp/daikanyama/event/000822.html

みなさまのご来場をお待ちしております。

2012年7月21日土曜日

『ソーシャルファイナンス革命』出版記念連続イベント第2弾!

 投資ファンドのプロフェッショナルとして、またNPO Living in Peaceの代表として活躍中の慎泰俊さんの著書『ソーシャルファイナンス革命』が好評発売中。その出版記念イベントとして連続トークセッションが予定されていますが、先日お伝えした2つのイベントに引き続き、近々行われる2つのセッションについてお知らせです。





★「トップランナーが語る金融の今とこれから」
◎8月2日(木) 19:00〜21:30 SHIBAURA HOUSE(東京都港区芝浦3-15-4)にて

岩瀬大輔さん(ライフネット生命 代表取締役副社長)、功能聡子さん(ARUN代表)、妹尾賢俊さん(maneo 代表取締役社長)をまじえてのトークセッションです。
"大人気を博した「ソーシャルな金融セミナー」から2年。ソーシャルとウェブによって変わっていく金融の今とこれからについて、それぞれの分野のトップランナー達が語り合います!" とのこと。お申し込みはこちらまで。会場では『ソーシャルファイナンス革命』のサイン即売会も予定しております。


★「フラット化した世界の生き方」
◎7月27日(金)20:00〜21:30 都内六本木周辺某所にて

こちらは、先日話題を読んだ「よるヒル超会議」の続編とも言うべきイベント。石倉洋子さん(慶応義塾大学教授)、倉本由香利さん(コンサルタント兼ブロガー)、佐々木俊尚さん(ジャーナリスト)を迎えてのトークセッションです。
"技術進歩を背景にしたグローバリゼーションは留まるところを知らず、今まで以上のリアリティを持つ時代になりました。日本をはじめとする現先進国のGDPが、新興国に追い抜かれる時代ももうすぐそこに見えています。そんな中、私たちの所属する国、組織、コミュニティも大きな変化を余儀なくされる時代が訪れています。世界がよりフラットなものになるこの時代は、この半世紀で経験したことがなかったような不安定なものになるかもしれません。そのような時代に個人がどのように生きていくべきかについて、4人のゲストをお招きしてディスカッションします。" とのことです。お申し込みはこちらまで。

さらに8月後半にも、都内の書店さんでの連続トークセッションも準備中です。近日中にこのブログにてアナウンスいたしますので、よろしくお願いいたします。


藤井聡先生のトークショーの模様が公開されました


去る6/28、紀伊國屋書店新宿南店「ふらっとすぽっと」における、藤井聡先生『プラグマティズムの作法』重版記念トークショーの動画が、紀伊国屋さんのご厚意により公開されました。1時間弱と、少々長い画像ですが、当日いらっしゃれなかった読者の方々も、ぜひご覧ください。京都人なのになぜかべらんめぇ調の藤井節が満喫できる痛快な内容です。同じ動画は、ニコニコ動画でも配信中です。




2012年7月9日月曜日

『プラグマティズムの作法』について、中野剛志先生より推薦文をいただきました

ご好評いただいております、藤井聡先生の『プラグマティズムの作法』、重版も出来上がりまして絶賛発売中です。
今回の重版にあわせ、中野剛志先生より推薦文をいただきました。中野先生は、この5月まで、京都大学で藤井先生と同じ研究室に在籍、「レジリエンス研究ユニット」として基礎研究および具体的な政策提言を進めておられた、いわば同志とも言うべきお方です。
 では、中野先生の推薦文をどうぞ。


『プラグマティズムの作法』を推す
中野剛志

この二十年間というもの、「閉塞感」という言葉を聞かない日はない。確かに、日本は、政治も経済も社会も文化も、会社も学校も親戚づきあいすらも、すべて、閉塞感に覆われている。これまで何度も、「閉塞感の打破」を目指して、もっともらしい改革が提案され、実行されてきた。しかし、逆に閉塞感は深まるばかりだ。

ここまで病膏肓に入ると、日本人の精神や思想が、根本のところで、何か大きな間違いを犯していると考えるしかない。

その根本問題を、藤井聡教授は、ずばり「プラグマティズムの不足」だと診断する。そして、日本中を覆う閉塞感の迷路から抜け出る「導きの糸」として、「プラグマティズムの作法」を提示する。
その作法とは、一つに、目的を見失わないこと。そして二つに、お天道様に顔向けできないような振る舞いはやめること。

「なんだ、それだけのことか」と言うなかれ。それだけのことが、いかにできていないことか。

本書があげる多数の具体例を読めば、賢明なる読者であれば、心当たりがあるはずだ。そもそもの目的を忘れ、目先の利益や形式に異様に執着し、しまいには周囲の人々を巻き込んで、閉塞感の檻の中に閉じこめる。そんな振る舞いが、企業でも、学界でも、政治でも、行政でも行われている。その無数の積み重ねの結果が「失われた二十年」だ。

デフレ不況、世界的な経済危機、大震災、政局の混乱……。日本はさらに「閉塞感」の雲に覆われている。だが、この暗く厚い雲を振り払うのに、「抜本的構造改革」も「維新」もいらない。それらはむしろ閉塞感の原因なのだ。やるべきことは、我々一人一人が常識に立ち返り、今一度、自分の行動の目的が何か、それがお天道様に顔向けできるものか、問い直しながら、日々の具体的な問題を解決していくことだ。

この易しいようで難しい作法が、これ以上ないわかりやすさで書かれている。本書自身が、プラグマティズムの作法を実践しているのである。


2012年7月2日月曜日

新刊『わたしらしさのメイク』(鈴木紀子・監修)のお知らせ


COMODOシリーズに新刊、
わたしらしさのメイク』が加わります。→詳細は【こちら】

7月4日(水)から全国書店発売予定です。

「洋服は気分次第で変えるのに、メイクは同じ」
そんな心当たりのある方に読んでほしい。

メイクもファッションの一部と考える、あたらしいメイクの本。


『わたしらしさのメイク』 監修・ヘアメイク 鈴木紀子



今回の内容は、
COMODOケアブック好評発売中! そして新刊は「メイク」???
にも書きましたが、大人のための「実践的・自分らしいメイクをつくるアイデア集」です。






「メイク」というと、スキンケアのあと、日焼け止めまたは下地、ファンデ、アイメイク、アイブロウ、マスカラ、チークのフルメイクというステップがいつのころからかしみついています。

だけど、だれもがその順でやる必要があるのだろうか? そこをうたがうところからスタートしました。


監修の鈴木紀子さんは、この企画の相談をした際、
洋服やその日の気分で好きなように組み合わせたらおもしろい」し、
こうしなければいけない、なんてなく、自由にしたらいい」とお話くださいました。


この本は、それら固定概念をイチから見直す、ちょっと変わったメイクの本です。

たとえば、こまかなハウツーはほとんど記していません。
それは、どのメイク道具も使い方が記載されていて、基本的にはそのとおりに使えばよいから。
そのため、この本ではいつもの道具を使って、普段と異なる顔がつくれるよう、ポイントを重点的に紹介しています。


大人だからできる真っ赤なリップ
目の存在感をぐっと出すキャッツアイ
自分の顔をフルメイクで盛らずとも、生かすポイントを出していけば、おのずと個性が引き立つメイクを作ることができるのです。
ほかにも、メイクを知るための「肌のメカニズム」や「メイクの歴史」などさまざまなトピックをとりあげました。

「ワンポイントメイクのコツを知りたい!」
「この夏、できるだけナチュラルメイクで過ごしたい!」 、
そんな人にもおすすめできるメイクの本です。



2012年6月29日金曜日

『ソーシャルファイナンス革命』刊行にあわせてイベントが

いよいよ明日30日に、慎泰俊著『ソーシャルファイナンス革命──世界を変えるお金の集め方』が発売となりますが、本の発売にあわせていくつかイベントの企画が進行中です。そのうち、スケジュールが確定している2件について、お知らせしておきます。

■これからのシェアのはなし 
こちらは、先日行われた「よるヒル超会議」の番外編とも言うべきイベント。『ソーシャルファイナンス革命』の中でも登場されている家入一真さん(CAMPFIRE)、高木新平さん(トーキョーよるヒルズ編集長)、さらに糀屋総一朗さん(糀屋箱機構代表、Living in Peaceの副理事長)と慎さんによる4人でのトークセッションです。

「現代のソーシャルネットワークとシェア」をキーワードに、シェアハウス、シェアオフィス、クラウドファンディング、個人のライフスタイル、パートタイム活動について語り尽くす!

とのこと。7月8日(日)15:00〜 神田マトメカフェにて。
くわしい情報はこちら


■「ソーシャルファイナンス革命」発売記念講演&野口能也氏対談
慎さんと親交の深い野口能也氏(元外資系金融機関のファンドマネージャーで、金融クラスタの間ではブログ「投資の消費性について」でも有名)とのセッション。お互いの講演とそれをふまえての対談、会場からの質問をまじえたディスカッションなどが予定されています。著者によれば「21世紀から25世紀のファイナンスについて、ぶっ飛んだ話をします。ガチのファイナンストーク」とのこと。聴く側もガチでどうぞ。

7月15日(日) 18:30~ 文京シビックセンター3階会議室にて
くわしい情報はこちら


ほかにも準備中のイベントがあります。決まりましたら随時お知らせしていくようにいたします。(A藤)

2012年6月24日日曜日

もしファイナンスが世界を変えるとしたら?…6月の新刊は、慎泰俊 著『ソーシャルファイナンス革命』



生きる技術!編集部のA藤です。「生きる技術!叢書」6月の新刊は、慎泰俊(しん・てじゅん)さんの『ソーシャルファイナンス革命──世界を変えるお金の集め方』です。


力強くもラブリー感ただよう装丁はいつものようにASYL
今回は装丁イラストもASYLの徳永さん

 著者の慎さんは、大学院を修了後、モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はPEファンドの投資プロフェッショナルとして働く傍ら、貧困削減のためのNPO、Living in Peaceを設立。カンボジアやベトナムなどで貧困層支援のための「マイクロファイナンスファンド」(これは日本初)を企画したり、国内では児童養護施設向けの寄付プログラム「チャンスメーカー」を立ち上げ、子どもたちの未来につながる数々のセッションを企画するなど、ソーシャルビジネスの世界でアクティブに活動を続けている俊英。

その慎さんの今回の著書は、タイトルのとおり、世界を変える可能性を秘めた新しい金融の仕組み、ソーシャルファイナンスの本格的な解説書。

ソーシャルファイナンスとは、人と人(個人と個人)のつながりを活用した金融の仕組みのことで、発展途上国の貧困層に対する小口金融であるマイクロファイナンスが有名ですが、いわゆる先進国でも、IT技術の発達とともに、ウェブを通じて多数の個人から少額の出資を募るクラウドファンディング、個人から個人への融資を可能にするP2Pファイナンスが近年急速に広がりをみせています。

本書は、そのソーシャルファイナンスの仕組みを、ファイナンスの基礎的な理論をもとに詳細に解説しつつ、いま世界でどのようなソーシャルファイナンスが動いており、それにより社会がどう変わってきているかを、海外・国内のさまざまな事例をあげて紹介していきます。さらにこうしたソーシャルファイナンスが、これからどうなっていくか、どう世界を変えていくかについて、考察します。

著者はこのように言います。

 遠くない未来に、大学入学を考えている途上国の貧しい高校生は、インターネットを通じて先進国の大勢の人々からお金を集めることができるようになるだろう。このような、大勢の人々からお金を集める手法は、クラウドファンディングとよばれ、先進国を中心に急速に広がっている。こういった取り組みの先にあるものは何かを、本書では考えてみたい。
 いま世の中に起こりつつある変化は、これまでのイノベーションの延長線上にあるだけではなく、世の中の仕組みを根本的に変えていく可能性を有している。いつの時代も、後の大企業となるベンチャーや、後に大成するアーティストにお金を投じることができたのは、一部の人々だった。いま、それが変わろうとしている。

著者の言う途上国の学生への就学支援、応援したいアーティストへの投資から、こだわりを持ったモノづくりに対する資金提供、起業を計画している人への融資、さらには哲学者・思想家・研究者への経済的サポートなど、この新しい金融の仕組みは、大袈裟でなく、世界を変える可能性を秘めています。

日本では最近、キャンプファイアーのクラウドファンディング・プログラム「study gift」が炎上する事件などありましたが、本書を読むと、海外ではすでに学費で困っている学生を個人が支援し卒業後の活動に対してもサポートするプログラムはじめ、さまざまなクラウドファンディングの事例が着実に成果をあげており、経歴詐称とかやり方が拙速であるとかで批判する前に(それはそれで必要な作業でありましょうが)、こうした仕組みをどんどん有効活用して社会を変えていこう、そのための実績を積み上げていこうよ、という気持ちになります。

クラウドファンディングをはじめとるするソーシャルファイナンスを実践している人たちの動きを見ていると、ファイナンスの知識を用いて個人の経済的自立・スキルアップを呼びかけていた時代から(勝間和代さんの『お金は銀行に預けるな』など)、一段ステージがあがって、ファイナンスの知識を使って社会を変えていこうというムーブメントが起きている手ごたえを感じ、わくわくしてきます。このわくわく感がぎっしりつまった本書、ぜひご一読をお願いする次第。

ライフネット生命の岩瀬大輔さんからは、以下のような帯文をいただいています。

 人への共感が、お金を媒介にして、世界を変える力になる

いろんな人たちの思いが詰まったこの一冊、6月30日発売です!どうかよろしく。


2012年6月15日金曜日

『プラグマティズムの作法』重版決定!


4月下旬に発売以来、ご好評をいただいております、藤井聡先生の『プラグマティズムの作法』が、売れ行き好調につき本日重版が決定いたしました。みなさまのご愛顧に感謝いたします。

先日は、経済評論家の上念司氏とともに「ビートたけしのTVタックル」に出演されたり、最新刊の『コンプライアンスが日本を潰す』(扶桑社新書)も発売になったりで、その精力的な活動ぶりから目を離せない感じです。

紀伊國屋書店新宿南店「ふらっとすぽっと」におけるトークショーも、開催日が近くなってまいりました。6/28、夜7時から予定しておりますので、お時間のある方はご来場のほど、よろしくお願いいたします。詳細は紀伊國屋書店さんのHPまで。



ふらっとすぽっとの話題書棚
みなさまのご来場をお待ちしております

2012年6月8日金曜日

6月刊行の本の著者、慎泰俊さん「よるヒル超会議」に登場!


生きる技術!叢書編集部のA藤です。6月の新刊は、慎泰俊さんの『ソーシャルファイナンス革命──世界を変えるお金の集め方』を予定しております。いま話題のクラウドファンディングをはじめとする、ソーシャルネットワークを利用した新しい金融の仕組みを解説した本ですが、くわしい内容をお知らせするのはまた追っての機会にさせていただくとして、今回は緊急告知です。

著者の慎さんが、話題の「よるヒル超会議」に参加されます。
慎さんが登壇されるのは、10日に行われる第1セッションで、佐々木俊尚さん、倉本由利さんとの組み合わせ。
慎さんと佐々木さんは、「現代ビジネス」の企画『21世紀の生き方 第2弾』でも、同じ「トーキョーよるヒルズ」で顔を合わせておられて、今回は2回目の顔合わせとなります。(その時のYoutubeはこちらにあり)

今回のテーマが「“これまで”が崩壊する時代」ということで、新聞、テレビ、広告などさまざまな業界の"崩壊"を予測してこられた佐々木さんを交えたセッションだけに、刺激的な内容が期待されます。

以下、「よるヒル超会議」からのご案内です。他のセッションもどれも魅力的ですね。これは見逃せません。「生きる技術!叢書」読者のみなさまもぜひご視聴を。


「よるヒル超会議- ライフスタイル革命を語る -」の
開催日当日となりましたので詳細をご案内いたします。

<URL>
ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv95684178
(ドワンゴさんのご厚意で、公式ニコニコ生放送で配信させていただきます)
Ustream放送:http://www.ustream.tv/channel/gendai-biz
(Ust配信は、現代ビジネスのチャンネルを使わせていただきます)

<セッション一覧>
pre 6月6日19:00~「東京の未来」猪瀬直樹 ・高木新平・速水健朗
pre 6月9日14:00~「メディア化する個人のジレンマ」勝間和代 ・安藤美冬・田原総一朗
(1) 6月10日16:30~「“これまで”が崩壊する時代」佐々木俊尚・倉本由香利・慎泰俊
(2) 6月10日18:15~「個人でも社会は変えられる」鈴木寛・坂之上洋子・石川善樹
(3) 6月10日20:00~「新コミュニティデザイン論」津田大介・長谷部健・村上浩輝・中村真広
(4) 6月10日21:45~「新しい経済社会をサバイブしよう」岡田斗司夫・家入一真・イケダハヤト
(5) 6月10日23:30~「これからの生き方」宮台真司・坂口恭平・高木新平

それでは、セッションをお楽しみください。

「よるヒル超会議」プロデューサー 高木新平

「よるヒル超会議」とは - 従来の枠に囚われないライフスタイル・ワークスタイルや
コミュニティ、人間関係のカタチを実験的に創造してきたトーキョーよるヒルズ
(https://www.facebook.com/YoruHill)が設立一周年を記念を機として、
“ライフスタイル革命”をコンセプトに開催する対談型LIVE中継イベントです。
当イベントでは、総勢20名の未来創造者が「いま何が起きているのか、これからを
どのように生きるのか」を7つのテーマから徹底的に語り合います。

2012年5月31日木曜日

6/28 紀伊國屋書店新宿南店で藤井聡先生のライブトーク開催

生きる技術!叢書『プラグマティズムの作法』が好評発売中の藤井聡先生が、紀伊國屋書店新宿南店3階のイベントスペース〈ふらっとすぽっと〉に登場、ライブトークを行います。

デフレの悪化、倒産、失業者・自殺者の増加、大震災の被災地の放置など、いま日本を覆うさまざまな閉塞感。これを打ち破るには「プラグマティズムの作法」をもって対処すればよいと、藤井先生は主張されます。TPP論議、震災復興、国土強靱化等の現場で実践・発言を続ける先生に、そのプラグマティズム的思考の作法について語っていただきます。

「お仕事帰りにふらっと立ち寄れて、読者であるお客様と本、著者、編集者、書店員がFLATにつながれる場所になるようにとの思いを込めて」名付けられたというこのイベントスペース、売り場の一画がそのままライブの場になるという臨場感が売りものです。

「さくらじ」「超人大陸」などの動画配信番組ではおなじみの、藤井先生の威勢のいい京都弁辻説法が生で聴けるチャンス。
6月28日(木)19:00から。入場無料、予約不要ですので、お気軽にお立ち寄りください。

詳しくは紀伊國屋書店さんのホームページへアクセス!


ちなみに、藤井先生と中野剛志先生が、5/21に「超人大陸」で対談されたときの模様が、ユーチューブにアップされていますので、ご興味のある方はこちらもどうぞ。


2012年5月25日金曜日

COMODOケアブック好評発売中! そして新刊は「メイク」???

 
#COMODOケアブック『10年着るための衣類ケアブック』(石川理恵/取材・文)
重版中です。
また、重版に合わせ、書店さま用見本書籍を制作中ですので、
↓を見かけたらぜひお手にとってください。 
 
見どころをご紹介する見本本。サブタイトルが隠れているのはご愛嬌!


見本本&POPを設置いただいてる紀伊国屋書店新宿南店様

現在、COMODOケアブック4冊目となる最新刊「メイク」の本を鋭意編集中です。


「毎日メイクに変化をつけている人ってどのくらいいるのだろう?」 
「惰性になりがちではないかな?」 
「服は冒険しても意外と自分の顔に合うのはこのメイク、と決めてしまっているかも」 
「たしかに服はモードなのにメイクはコンサバかも・・」 
「うーんそしたらば洋服や靴、ファッションにあわせたメイクのアイデアが載っていたら目からうろこ(笑)のヒントになるのではないかな?」

――など自問自答とさまざまな方たちとの会話をきっかけにしてはじまった企画です。 
 
たとえば、
メイク道具を購入するようなときも、どんなファッションが好みかどうか、あまり考慮されてないことにあらためて気づきます。 
できるだけトータルで、メイクもファッションの一部、自分のスタイルの一部と思って再構築してみると自分らしさというものの姿が顔を出すかも。 
 
目を強くする<キャッツアイ>や、やや印象深い<赤いリップ>はじめ、ちょっと個性的なアレンジも取り入れやすいようなトータルコーディネイトの提案、ガーリーにもボーイッシュにもモードにも自在なポイントメイクのアイデアが詰まったおもしろい本になるのでお楽しみに!

メイクを変えて自分らしさをつくるのも、たのしく生きるための技術のひとつ。
タイトルとテーマについてひと足さきの告知です。

『わたしらしさのメイク』、7月初旬には店頭に並ぶ予定です。
 
また、近日中に詳細をこのブログでご案内いたします。 
 
(編集部A山) 

2012年5月11日金曜日

インフォバーンCEOの小林弘人さんが、一橋大学大学院の楠木建さんと対談


インフォバーンCEOの小林弘人さんが、一橋大学大学院の楠木建さんとの対談で、日経ビジネスオンラインに登場されています。
今回の小林さんのお相手は、16万部突破のベストセラーとなった本格的な経営書『ストーリーとしての競争戦略』を著した一橋大学大学院の楠木建教授。楠木先生が監修を務められた『リアルタイム・マーケティング──生き残る企業の即断・即決戦略』の発売に合わせて企画された対談です。

【特別対談】一橋大学大学院の楠木建さん×インフォバーンCEOの小林弘人さん
上司説得型」を脱し「リアルタイム」で意思決定できる組織を
「期待マネジメント」こそが、行き詰まりを打破する切り札


「上司説得型マーケティング」には苦笑しつつ、ここで言及されている「期待マネジメント」の考え方が、個人的には非常に参考になりました。
会社員としてのミッションを意識しつつ、個人の立場でソーシャルメディアの活動を細々と続けているA藤としては、過度なあおりにも走らず、かといって凡庸でもない、意外性のあるレトリックで自分のプロダクトをアピールしていくべきであること、再認識できました。以下のようなトリガーワードが刺さります。

過度事前期待をあおるやり方よりも共感を育むかたちのコミュニケーションを
期待の逆張りによるイノベーション
「こいつはダメだな」と思わせておいて、そこそこの実績を出すから見直される
ソーシャルメディアと期待マネジメントはセットで考えなきゃいけない
期待を上げようとして、逆に客を失望させてしまう、期待マネジメントの失敗例

業種にかかららず、企画・マーケティングに携わる方々に、ぜひご一読をおすすめいたします。
生きる技術!叢書では、近々、ウェブマーケティングの最新理論をかみくだいてお伝えするプロジェクトをスタートさせる予定でおりますので、乞うご期待です。


ASYLがアートディレクションを担当した「大友克洋GENGA展」5/30まで


いまさらのアナウンスで恐縮ですが、「生きる技術!叢書」シリーズ全体のデザインをお願いしているASYLがアートディレクションを担当した、「大友克洋GENGA展」が好評開催中です。


『AKIRA』『童夢』『気分はもう戦争』『さよならにっぽん』などの代表作はじめ、単行本未収録初期作品から画集『KABA2』の最新カラー作品までの原画が一望できる、初の総合原画展。3331 Arts Chiyodaにて、5月30日までの開催になりますので、未見の方はお急ぎください。

ちなみに今回の原画展、アートディレクションのASYL、ウェブ担当のインフォバーン、Official Comments writerの山下卓さんなど、旧・日本版ワイアードのスタッフが総動員でありますね。ワイアード人脈、すばらしいです。


2012年5月3日木曜日

『地雷を踏む勇気』が好評の小田嶋隆さんが、朝日新聞5月1日付夕刊にコラムを寄稿されました。題して、「原発の『脱ぎ方』考えよう」。
舞台を朝日新聞という良識派一大メジャー紙にうつしても、ぶれることのない鋭くも笑える内容はさすがです。現在、朝日新聞のウェブ上の記事は、会員登録しないと読めないので、こちらでご堪能いただければ。




 あわせて小田嶋さん情報ですが、CS朝日ニュースターの「ニュースの深層」のキャスターも4月より務めておられます。週替わりでキャスターが登場するのですが、そのメンバーがすごい。以下のような方々。
<月曜担当>東浩紀("民意"を問い続ける作家)
<火曜担当>飯田泰之(経済再生を探るエコノミスト)
<水曜担当>荻上チキ(弱者にこだわる評論家)
<木曜担当>小田嶋隆(警句"けいく"を発するコラムニスト)
<金曜担当>小野由美子(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版編集長)高橋美佐子(生活目線の朝日新聞記者)
 月~水曜日はいま旬をむかえている気鋭の若手論客、金曜日は大手メディアから、というメンツはわかりますが、この人選のなかであと一人を小田嶋さんに声をかけるというのも、朝日ニュースターさん、勇気ある選択かと思います。 ここでは小田嶋さんが地雷となる役割なのでしょうか? しかも木曜日の前任の担当は上杉隆さん!地雷を抱える隆さんから、地雷を踏む隆さんにバトンタッチされたこの番組、CSに加入されている方はぜひご視聴を。

 この連休中に、ミシマ社より以前より発売予定となっていた『小田嶋隆のコラム道』の原稿完成宣言もされ、今年もますますの活躍が期待される小田嶋さん。日本のコラム界をぶっちぎりでリードする小田嶋さんから、今後も目がはなせません。近々このブログからもグッドニュースをお知らせできると思いますので、ご期待ください。(A藤)


2012年4月20日金曜日

小林弘人×津田大介トークショー、盛況でした!


4月13日(金)の夜、代官山蔦屋書店さんで、『メディア化する企業はなぜ強いのか?』の小林弘人さんと、新刊『動員の革命』を上梓されたばかりの津田大介さんのトークショー「フリー、シェア、パブリックの先に見えるもの」が開催されました。告知を開始してから当日を迎えるまで実質3日という「超リアルタイム進行イベント」であったにもかかわらず、ツイッター、フェイスブック、ブログなどの情報を通じて多くのお客様が集まり、会場は満員御礼、立ち見も出る盛況ぶりでした。さすが「動員の革命」の時代。



実際のトークは、フリー、シェア、パブリックの概念をふまえ、ソーシャル時代におけるメディアが抱えるさまざまな課題についての考察を中心に展開。

津田さんがナビゲーターを務めるNHK NEWS WEB24の裏話(台本がカッチリ作られていて、台本にない話題を振るとアナウンサーが固まったり。ニコ生などのネットメディアとはかなり違う)から、TwitterやFacebookが今後どう発展していくか(Facebookはなぜあんなに使いづらいか?)、マイクロペイメントをベースにした寄付のシステムやクラウドファンディングサービスが持つ大きな可能性(これは全面的に同意!)、組織がソーシャルメディアを使う際の内部でのコンプライアンス不足の問題(だからあちこちで炎上が起きる)、雑誌メディアに未来はあるか?(紙メディアとしての雑誌の終焉)、広告はソーシャル時代においてどう変わっていくか(広告はハイブリッド型になっていく)、メディアを作る際にそのクオリティのカギを握るのはユーザーインターフェースの善し悪しであること、ソーシャルメディアのマネタイズの条件……など、多彩な話題が俎上にあげられました。

フリー、シェア、パブリックなど、アメリカでは定着・浸透している概念が、日本に輸入されるとショボいものになってしまうのはなぜなのか? という津田さんの問いに、日本のネットのインフラの貧しさもあり、ユーザーがネットを通じて得た成功体験がまだ少ない。だからリアリティが湧かないのでは? との小林さんの答えには、頷けるものがありました。その点については、津田さんが指摘するように「TwitterやFacebookを通じてシェアハウスのハウスメイトを募集したり、リアリティのある若者たちが出てきているので、そこに期待」ということになるでしょう。

質疑応答の時間で小林さんが答えた、ソーシャル時代のメディアをビジネスとして成功させるには、マネタイズのビジネスモデルを構築することが必要であり、それはそれぞれが独自のアイデアをもとに新しく作るしかないが、良質のコンテンツを継続的に発信し、多くの人のアクセスを集めることがその大前提である、というお話には、メディアにかかわる者としては、渇を入れられた気分です。

かように盛りだくさんだったこの日のトークショー、ご来場いただきましたみなさま、そして代官山蔦屋書店のスタッフのみなさま、ありがとうございました。今後もこのようなイベントを、折にふれ開催していきたいと思いますので、今後もご期待ください。(A藤)


2012年4月17日火曜日

香山リカ先生より読者へのメッセージが


『「だまし」に負けない心理学』を上梓された香山リカ先生から、読者のみなさまに向けたメッセージが届きました。ぜひご覧いただければ。

こちらからどうぞ。(すいません、タテ位置の画像で)


2012年4月16日月曜日

『プラグマティズムの作法』の藤井聡先生、「さくらじ」出演時の動画が公開されています

『プラグマティズムの作法』を上梓した藤井聡先生が、4月6日のニコ生番組「さくらじ」に出演されたときの画像が公開されています。

視聴者から「人生観変わった!」とのツイッターコメントもあったこの番組、「救国のレジリエンス(強靭化)」にまつわる痛快な放談が、爆笑とともに展開されます。1時間半の放映時間があっという間。番組後半、1時間18分くらいのところから『プラグマティズムの作法』もご紹介もされておりますので、ご興味のある方はぜひ。




さらに藤井先生の「爆論」動画の数々は、下記のyoutubeでもご覧になれますので、『プラグマティズムの作法』にご興味を持っていただけた方にお勧めです。

◆なぜ、今叫ばれる「維新」は「偽物」なのか(藤井教授講演[抜粋1/3])

◆ワレ頭わいとんのか!京大の春団治 藤井聡がニョロニョロTPPを叱る

◆藤井聡氏が語る 橋下維新の唱える地方分権とは日本人総不幸化計画だ

さらに番外編として、2011年8月22日に京都で開催された、三橋貴明さんと中野剛志さんとの組み合わせによるTPPに反対するトークショー後の、三橋さんによるメッセージの画像もご紹介。三橋さんは、ちょうど小社より『悲観論に踊らされるな! ニッポン経済集中講義』を上梓されたところで、よろしければ藤井先生の本とぜひ併読を。



ということで、4月18日発売の『プラグマティズムの作法』、よろしくお願いいたします。

2012年4月14日土曜日

『「だまし」に負けない心理学』『プラグマティズムの作法』4月18日発売!

生きる技術!叢書編集部のA藤です。昨年末に発売いたしました『メディア化する企業はなぜ強いのか?』(おかげさまで好評重版)以来、しばらく間があきましたが、4月に新刊2冊が発売になります。 その2冊が今回ご紹介いたします、香山リカ著『「だまし」に負けない心理学』、藤井聡著『プラグマティズムの作法』です。



『「だまし」に負けない心理学』の香山リカ先生は、精神科医として、大学教授としての活動の傍ら、執筆・講演などで現代人の“心の病”について洞察を続けて……という表の顔(?)とは別に、サイレントマジョリティの声を代弁する立場から、フツーの人の「ほどほどの生き方」を抑圧するようなまがった事態に対しては、果敢に異議をとなえる反骨の人としての顔も持っています。

さかのぼれば湾岸戦争の時に、宮崎哲弥氏などと共に憲法9条擁護のアピールをしたり、「ぷちナショナリズム」に対する違和感を表明したり、近年には「勝間和代を目指さない」のキャッチで、スキルアップへの過剰な強迫観念の蔓延に対する異議申し立てなどもありました。

そして直近では、橋下徹大阪市長の強権的な姿勢に対して「反ハシズム」の論陣を組み、橋本氏から名指しで批判を受ける名誉(?)にもあずかったことも、記憶に新しいところです。

担当編集のA藤は、そうした香山先生の「あえて火中の栗を拾いにいく姿勢」に共感する者の一人ですが、今回の『「だまし」に負けない心理学』は、その香山先生の「反骨精神」がいかんなく発揮された内容になっています。テーマは「だまされない生き方」。

世の中に情報があふれればあふれるほど、どれが正しくどれが間違っているのか、見分けるのがむずかしくなります。人を不安に陥れるような言説もたくさん飛び交うなか、人はいったん不安にとらわれてしまうと、冷静な判断力を失い、正しい情報や科学的な答えをではなくて、不安を取り除いてくれそうな人や言葉を求めてしまいます。そこに「だまし」の入りこむ余地がある。

なぜ人はだまされるのか。それに対抗するためにはどうすればよいのか。占い・予言、マインドコントロールから、〈橋下徹的わかりやすい極論〉まで、危ない言説にだまされない処方箋を、心理学、コミュニケーション理論をもとに解説していきます。

目次はこんな感じです。

1.ウソでもいいから安心させてほしい
2.ひとは自分と近いものを見たがる
3.はずれない予言のからくり
4.洗脳とマインドコントロール
5.〈私〉はどこへ行ったか
6.医療現場のやさしいウソ
7.「全か無か」に傾くネットの言論
8.自分で考えられない時代
9.「わかりやすい極論」はなぜ支持されるか
10.死後の世界があろうとなかろうと

自分の頭で考えて、自分の判断を持って、だまされずに生きる。そのための知恵がたくさんつまった一冊、ぜひご一読をお願いします。


おなじみアジールのデザインに加え、カバーの強烈なイラストは、ジョン&ヨージで人気の「死後」くん。彼の心温まるナイスな作品は、こちらで読めます。


*     *     *

一方の『プラグマティズムの作法』の藤井聡先生は、京都大学大学院工学研究科で都市工学を専攻する「土木屋さん」でありながら、かの保守系論客の大御所・西部邁氏が主宰する「発言者塾」に通い(ちなみに村上春樹についての評論でこの塾主催の奨励賞を受賞)、進化心理学、哲学を学び、経済・金融政策にも明るいという、「文理両道」のマルチな才能の持ち主。

また、3.11の東日本大震災に日本がみまわれてからは、震災復興と列島強靭化を訴える『列島強靱化論』『救国のレジリエンス~列島強靭化でGDP900兆円の日本が生まれる』という2冊の本を上梓、さらに京都大学の研究室内に、日本国家の「強靱化」に取り組む「実践的研究/学術的実践」の場として「レジリエンス研究ユニット」を発足させ、現在はそのユニット長も務めておられます。その具体的政策提案として、自民党関係者と共同で「列島強靭化法案」を今国会に提出、計上した200兆円の予算をめぐって、いま審議中でもあります。

ちなみにこの「レジリエンス研究ユニット」が置かれている藤井先生の研究室の同僚には、TTP反対論議の急先鋒・中野剛志氏も在籍しており、お二人共同でTTP反対の論陣を組むこともしばしばです。

その藤井先生の新刊『プラグマティズムの作法』は、現在八面六臂とも言える超人的な活動をなされている先生の、「思考のエンジン」の秘密を明らかにし、多くの人に共有してもらうことで、日本の閉塞状況を打開しようという、力強いメッセージが詰まった本です。
先生はこのように書きます。

 21世紀初頭の今日、我が国の至る所を如何ともしがたい「閉塞感」が覆っているのではないかと感じているのは、決して筆者だけではないだろうと思います。
 世界に冠たる経済大国・日本というイメージは、経済の低迷によっておおよそ鳴りを潜め、その余波を受けて失業率は増え続け、国民における所得の格差は広がる一方です。その結果、大学まで出ても就職できない若者が街中に中にあふれ返るにまでなってしまいました。そして、学問の府たる大学、アカデミズムの現場でも、文理問わずに「活気」が無くなり、「低俗化/卑俗化」が進行しつつあるように思います。そしてそんな風に感じている若手研究者もベテラン研究者は、かなりの数に達するのではないかと思います。
 しかも、そんな暗い時代の風潮の中で、かの東日本大震災が起こってしまいました。その復旧や復興も遅々と進まず、ますますそんな閉塞感は決定的なものとなってしまったようにも思われます。
 ───もしもこうした「閉塞感」の存在が否定しがたいものであるとするなら、その原因は、次の言葉に集約できるのではないかと筆者は感じています。
 「日本を覆う閉塞感の全ての元凶は、日本に、プラグマティズムが不足していることにある」

では、そのプラグマティズムとはいったいどういうものなのか? プラグマティズムがあればほんとうに日本は再生できるのか? ──その問いをとば口に、パース、デューイ、ウィトゲンシュタインの解説から、日本のアカデミズムの停滞、経済、ビジネス、まちづくり・国づくりの現場における堕落の実態、そしてそれを乗り越えるための処方箋に至る、壮大な講義が展開されます。

A藤は、本書の編集を通じて、「So Whatテスト」「Grandmotherテスト」「お天道様に恥ずかしくないかテスト」を自らに課す習慣を身につけ、「本づくりをとおして社会に貢献する」という編集者本来の大義を忘れていないか、「会社のノルマを達成するためにたんなる数合わせの本を作ろうゲーム」や、「読者のニーズとは関係なく自らの趣味趣向で本を作ろうゲーム」に拘泥していないか、チェックするようになりました。まことにありがたい体験でした。

ここでA藤の言う内容がどういうものかを知りたい方は、ぜひとも本書をお読みください。日本の閉塞感を打開する知恵がつまった一冊、生き方の指針を模索している方におすすめです。

なお、藤井先生の研究室HPにて、本書の「はじめに」と「あとがき」が公開されています。この中に本書のエッセンスが凝縮されておりますので、興味を持っていただけた方は、まずはぜひご一読を。

不思議な空気感が気持ちよいカバー写真は、池田晶紀さん。彼の主催する写真事務所「ゆかい」のWebはこちら

2012年4月9日月曜日

緊急告知! 小林弘人さん×津田大介さんトークショー開催

4月13日夜7時より、代官山蔦屋書店さんで、『メディア化する企業はなぜ強いのか?』の小林弘人さん @kobahen と、『動員の革命』『情報の呼吸法』の津田大介さん @tsuda のトークショーを開催いたします。
題して、「フリー、シェア、パブリックの先に見えるもの」






『フリー』『シェア』『パブリック』と、立て続けに話題作をプロデュースし、自著『メディア化する企業はなぜ強いのか?』も好評の小林さんと、新刊『動員の革命』を上梓したばかりのメディア・アクティビスト津田さんに、フリー、シェア、パブリックのその次に来るものはなにか? そこで個人は、企業は、社会は、どう変わっていくのか? 大いに語り合っていただきます。

合わせて、このテーマにあわせて、お二人に選んでいただいた本によるミニフェアも行います。

▼小林弘人さん選書は以下
『グレイトフルデッドにマーケティングを学ぶ』デイヴィッド・ミーアマン・スコット、ブライアン・ハリガン、日経BP社
『The Mesh すべてのビジネスはシェアになる』リサ・ ガンスキー、徳間書店
『日本的ソーシャルメディアの未来』濱野智史、技術評論社
『ゲーミフィケーション <ゲームがビジネスを変える>』井上明人、NHK出版
『生き残る企業のコ・クリエーション』ベンカト・ラマスワミ、フランシス・グイヤール、徳間書店

▼津田大介さん選書は以下
『FREE CULTURE』ローレンス・レッシグ、翔泳社
『〈海賊版〉の思想』山田奨治、みすず書房
『審議会革命』青山貞一 監修、現代書館
『シャトル日記―琵琶湖のほとりで接客中!』石村幸司、キネマ旬報社
『情報の私有・共有・公有 ユーザーから見た著作権』名和小太郎、NTT出版

どうかお見逃しなく!

詳しくは、代官山蔦屋書店さんのHPをご覧ください。

2012年3月21日水曜日

COMODO:『10年着るための衣類ケアブック』発売間近です

ごぶさたの更新となってしまいました。

気がつけば梅も咲きはじめ、もうしばらくすると桜の季節になりますね。

このころは、洋服も厚手のウールコートからスプリングコートなどの軽めの素材に変わり、
なんだか明るい色の洋服が着たくなる、そんな時期です。
そして、花粉症を持つ人にとってはたいへんつらい「春」の訪れです。

暖かくなってくるこれからの季節、「衣替え」の手引きとしてもおすすめしたいCOMODO
ケアシリーズ・春の新刊をご紹介します。

<衣類のケア>についてまとまった1冊、
10年着るための衣類ケアブック(石川理恵/取材・文)が発売となります。

COMODO『10年着るための衣類ケアブック』
今回、さまざまな方への取材にわたしも同行しました。 
洗濯や服のケアについての思いこみに気づき、またあらたな発見もたくさんありましたが、
なによりいま役立っているのが「お湯」での洗濯。
汚れが落ちやすく、洗剤の落ちもいい。
また、色もぬけにくいという利点有。衣類を洗うときはこれが定番となりました。

洗濯のプロであるクリーニング店がいち押しする、このお湯洗い。
お風呂の残り湯には、汗や垢がふくまれているので余計な汚れがあらたに付着するため
おすすめできませんが、本書ではお湯での洗濯ポイントを重点的に解説しているので、
ぜひともご覧ください。
  もちろん、なにを洗うにしてもお湯がいい! というわけではないのですが。


お湯洗いをてはじめに、
「大切な洋服を長持ちさせたい」という本書のコンセプトに基づいて、
 <自分流の洗い方、しまい方、直し方>を構築するヒントが得られればとおもいます。

着たら毎度クリーニングに直行、という洋服も、自宅でほんのひと手間をかけるだけで、長く着ることができるかもしれません。

(編集部A山)

2012年2月3日金曜日

小林弘人さんと林千晶さんのイベント PUBLIC TALK #1[パブリック×シェア]

さる2月1日に、OpenCUとNHK出版主催によるトークイベント、『PUBLIC TALK #1[パブリック×シェア] 小林弘人×林千晶』が行われました。

『フリー』『シェア』に続く監修書として『パブリック』を、さらに自著『メディア化する企業はなぜ強いのか?』を著した小林さんと、ロフトワーク代表にしてクリエイティブ・コモンズ アジア責任者の林さんのお二人で、いまやインターネットだけではなく、ビジネスや社会制度の面においても大きな潮流となりつつある「シェア×パブリック」の可能性について、存分に語り合おうというイベントです。

ちょっとアルコールも入りつつのカジュアルスタイルのイベントでしたが、日欧のパブリック感の違い(日本だとパブリックは"お上のもの"だが、欧米では"わたしたちのもの")、法人も個人のレベルまで目線を下げパブリック化していくべきであろうこと、オープンガバメントの事例、モノからモノ以外のもの(時間や責任など)へシェアの輪はひろがるだろうというお話、シェアとは自分を拡張することであること、……など、示唆に富むお話が聞けてたいへん有意義でした。

当日の様子はUstreamでもアーカイブされていますので、ライブでご覧になれなかった方もぜひチェックなさってはと思います。
まとめサイトや、感想・レポートの共有ページも用意されています。


2012年1月26日木曜日

有隣堂さま「スゴフェア」に出品

ただいま、有隣堂AKIBA店さま中央イベントスペースで、「スゴ編。フェア」というブックフェアを開催しておられます。
これは有隣堂さまのHPによれば、

スゴイ編集者によるスゴイ本のフェア。スゴフェア。

ロングセラー・ベストセラーを手がけてきたスゴ腕の編集者=スゴ編が、自身の担当作から選りすぐりの書籍をセレクト!
普段は表に出ることのない「編集者」という視点で本を選んでみるのはいかがでしょうか?どれも間違いのないのない本ばかりです!
総勢22社、33人のコメント、プロフィールを載せた小冊子を無料配布中です!

とのこと。この「スゴフェア」に、不詳A藤も推薦書を寄せさせていただいております。
A藤は、べつにスゴいわけでも、ベストセラーを手がけているわけでもないのですが、なぜかお声が掛かり、厚顔にも末席を汚させていただくことにした次第です。
いろいろ迷ったすえ、私からは、

小林弘人『メディア化する企業はなぜ強いのか?』
小田嶋隆『地雷を踏む勇気』
岩田健太郎『ためらいのリアル医療倫理』
釈徹宗『キッパリ生きる!仏教生活』
内田樹『最終講義』

の5冊を推薦させていただきました。担当した本から「◎冊選べ」というのは、編集者にとってなかなかむずかしい選択であります。



A藤のセレクション
棚はこんな雰囲気です。裏、側面にも本が


このフェア、2月25日まで開催されているとのこと。秋葉原近辺にお出向きの際には、ぜひお立ち寄りのほどを。

2012年1月19日木曜日

フリー、シェア、その先にあるもの

生きる技術 A藤です。おかげさまで売れ行き好調につき重版決定しております『メディア化する企業はなぜ強いのか?』の著者 小林弘人さんは、ご存じのとおり、『フリー』『シェア』『パブリック』の監修・解説を手掛けられていますが、その「三部作」すべての担当編集者である @matchan_jp さんが、ご自分のブログで「フリー、シェアの次に何がくるのか?」と題したアーティクルを書かれております。

昨年11月にジェフ・ジャービスの『パブリック』を刊行し、3年前からの『フリー』『シェア』と続いた緩やかなシリーズもめでたく完結(?)したわけですが、時を同じくして、この3冊の監修・解説をしていただいたこばへんこと小林弘人さんの新刊『メディア化する企業はなぜ強いのか?』(サブタイトルは「フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識」)や、糸井重里氏が監修をした話題の『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(帯のキャッチは「フリーでシェアでラヴ&ピースな、21世紀のビジネスモデル」)、さらに「Free論者」として活動する岡田斗司夫氏の『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』や翻訳書で『ぼくはお金を使わずに生きることにした』といった刺激的なタイトルなどが出揃い、いわゆるフリー、シェアという流れも深化しつつあるように感じます。そこで、僕なりに、その次に来るものを整理してみようと思います。

誰もが気になるフリー、シェア、さらにその先にあるものについての考察は、 @matchan_jp さんの力の入ったブログをご参照いただければと思いますが、ここにあげられている書籍の文脈をおさえておくことは、今後ビジネス(それが貨幣と結びつくものであれつかないものであれ)にかかわる人間にとっての、大きな財産になるにちがいないものだと思います。

さらに言うならば、こと「いまここにあるビジネス現場」で効力を発揮するという点においては、『メディア化する企業はなぜ強いのか?』は、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』と並んで、ビジネスの新常識を伝える双璧のテキストと勝手に考えております。

未読の方におかれましては、もろもろまとめてオススメする次第です。

2012年1月16日月曜日

『メディア化する企業はなぜ強いのか?』重版決定いたしました

昨年12月はじめに発売いたしました、小林弘人著『メディア化する企業はなぜ強いのか?』の重版が決まりました。皆様のご愛顧に感謝いたします。
本書については、すでにブログなどでいろいろご紹介いただいておりますが、そのうちのいくつかを以下にまとめさせていただきます。

Z会寺西隆行さん 「和顔愛語 先意承問」
「マーケティング」や「Web」の視点で、僕のブログを「学び」の対象としてご覧戴いている方!久々に強制します、「これ、買えっ!」と(笑)


広瀬幸泰さん 「オルタナティブ・ブログ」
メディア化戦略は、真の意味で市場に自分の身を置いた立場でものを考えることを要求するものになるのだと思う。


中原淳さん 「nakahara-lab.net」
日常的に、企業・組織が「メディア」として、自らの存在意義・レゾンデートル、メッセージを発信し、ユーザーの中に「共感」を生み、そこで生じた水平的な人的集合(コミュニティ)の中で、循環的な生産 - 消費活動を可能にすることが求められている、ということなのだと思います。それは否応なく - つまりは経営者や広報担当者が望むと望まないとに関わらず - 近い将来の「経営課題」になると、僕は思います。


gamellaさん 「フューチャーインサイト」
まぁ、そんな訳で、この本を読むことで、企業の広報担当が学べることといえば「ソーシャルメディアマーケティングで劇的な効果を上げる」と、言ってくる怪しげな人or企画にだまされないで済む、という点に尽きるかと思います。


rashitaさん 「R-style」
冒頭に企業向けのマーケティング戦略の本であると書いたが、本書はこの企業を「個人」に置き換えて読むこともできる。というか、私は一応「個人」で生計を立てているのでその視点で読んだ。


tokurikiさん 「tokuriki.com」
そういう意味でこの本は、自社のメディア化の可能性について真剣に考えたい方には、参考になる点が多々ある本だと思います。


さらにツイッターでもさまざまなご高評をいただいておりますが、なかでも驚いたのは、大阪にある劇場寺院「應典院」の代表、秋田光彦さんによる以下のツイート。
https://twitter.com/#!/mitsuhikoakita/status/157110628417413121

檀家がいない、お葬式をしない、鉄とガラスとコンクリートで出来た劇場寺院として知られ、演劇・映画の上演・上映、講演会、コンサートなどの催しを積極的に行っている「應典院」の代表に、『メディア化する企業~』を読んでいただけたとは、うれしい驚きでした! やはりメディア化の波は、企業だけにとどまらないようです。

また紙媒体でも、「日経ビジネスアソシエ」2012年2月号、「東京IT新聞」2012年1月17日号で、それぞれご紹介いただいております。「日経ビジネスアソシエ」のほうは、短評ながら、東京R不動産スタッフによる『だから、僕たちはこの働き方を選んだ』や、気鋭の歴史学者 與那覇潤さんの『中国化する日本』と並んでの紹介がうれしいです。




 「日経ビジネスアソシエ」(上)と「東京IT新聞」(下)


などなど、発売1カ月を経て反響が広がりつつあります本書、未読の方もぜひ書店でお買い求めください。