2012年1月26日木曜日

有隣堂さま「スゴフェア」に出品

ただいま、有隣堂AKIBA店さま中央イベントスペースで、「スゴ編。フェア」というブックフェアを開催しておられます。
これは有隣堂さまのHPによれば、

スゴイ編集者によるスゴイ本のフェア。スゴフェア。

ロングセラー・ベストセラーを手がけてきたスゴ腕の編集者=スゴ編が、自身の担当作から選りすぐりの書籍をセレクト!
普段は表に出ることのない「編集者」という視点で本を選んでみるのはいかがでしょうか?どれも間違いのないのない本ばかりです!
総勢22社、33人のコメント、プロフィールを載せた小冊子を無料配布中です!

とのこと。この「スゴフェア」に、不詳A藤も推薦書を寄せさせていただいております。
A藤は、べつにスゴいわけでも、ベストセラーを手がけているわけでもないのですが、なぜかお声が掛かり、厚顔にも末席を汚させていただくことにした次第です。
いろいろ迷ったすえ、私からは、

小林弘人『メディア化する企業はなぜ強いのか?』
小田嶋隆『地雷を踏む勇気』
岩田健太郎『ためらいのリアル医療倫理』
釈徹宗『キッパリ生きる!仏教生活』
内田樹『最終講義』

の5冊を推薦させていただきました。担当した本から「◎冊選べ」というのは、編集者にとってなかなかむずかしい選択であります。



A藤のセレクション
棚はこんな雰囲気です。裏、側面にも本が


このフェア、2月25日まで開催されているとのこと。秋葉原近辺にお出向きの際には、ぜひお立ち寄りのほどを。

2012年1月19日木曜日

フリー、シェア、その先にあるもの

生きる技術 A藤です。おかげさまで売れ行き好調につき重版決定しております『メディア化する企業はなぜ強いのか?』の著者 小林弘人さんは、ご存じのとおり、『フリー』『シェア』『パブリック』の監修・解説を手掛けられていますが、その「三部作」すべての担当編集者である @matchan_jp さんが、ご自分のブログで「フリー、シェアの次に何がくるのか?」と題したアーティクルを書かれております。

昨年11月にジェフ・ジャービスの『パブリック』を刊行し、3年前からの『フリー』『シェア』と続いた緩やかなシリーズもめでたく完結(?)したわけですが、時を同じくして、この3冊の監修・解説をしていただいたこばへんこと小林弘人さんの新刊『メディア化する企業はなぜ強いのか?』(サブタイトルは「フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識」)や、糸井重里氏が監修をした話題の『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(帯のキャッチは「フリーでシェアでラヴ&ピースな、21世紀のビジネスモデル」)、さらに「Free論者」として活動する岡田斗司夫氏の『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』や翻訳書で『ぼくはお金を使わずに生きることにした』といった刺激的なタイトルなどが出揃い、いわゆるフリー、シェアという流れも深化しつつあるように感じます。そこで、僕なりに、その次に来るものを整理してみようと思います。

誰もが気になるフリー、シェア、さらにその先にあるものについての考察は、 @matchan_jp さんの力の入ったブログをご参照いただければと思いますが、ここにあげられている書籍の文脈をおさえておくことは、今後ビジネス(それが貨幣と結びつくものであれつかないものであれ)にかかわる人間にとっての、大きな財産になるにちがいないものだと思います。

さらに言うならば、こと「いまここにあるビジネス現場」で効力を発揮するという点においては、『メディア化する企業はなぜ強いのか?』は、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』と並んで、ビジネスの新常識を伝える双璧のテキストと勝手に考えております。

未読の方におかれましては、もろもろまとめてオススメする次第です。

2012年1月16日月曜日

『メディア化する企業はなぜ強いのか?』重版決定いたしました

昨年12月はじめに発売いたしました、小林弘人著『メディア化する企業はなぜ強いのか?』の重版が決まりました。皆様のご愛顧に感謝いたします。
本書については、すでにブログなどでいろいろご紹介いただいておりますが、そのうちのいくつかを以下にまとめさせていただきます。

Z会寺西隆行さん 「和顔愛語 先意承問」
「マーケティング」や「Web」の視点で、僕のブログを「学び」の対象としてご覧戴いている方!久々に強制します、「これ、買えっ!」と(笑)


広瀬幸泰さん 「オルタナティブ・ブログ」
メディア化戦略は、真の意味で市場に自分の身を置いた立場でものを考えることを要求するものになるのだと思う。


中原淳さん 「nakahara-lab.net」
日常的に、企業・組織が「メディア」として、自らの存在意義・レゾンデートル、メッセージを発信し、ユーザーの中に「共感」を生み、そこで生じた水平的な人的集合(コミュニティ)の中で、循環的な生産 - 消費活動を可能にすることが求められている、ということなのだと思います。それは否応なく - つまりは経営者や広報担当者が望むと望まないとに関わらず - 近い将来の「経営課題」になると、僕は思います。


gamellaさん 「フューチャーインサイト」
まぁ、そんな訳で、この本を読むことで、企業の広報担当が学べることといえば「ソーシャルメディアマーケティングで劇的な効果を上げる」と、言ってくる怪しげな人or企画にだまされないで済む、という点に尽きるかと思います。


rashitaさん 「R-style」
冒頭に企業向けのマーケティング戦略の本であると書いたが、本書はこの企業を「個人」に置き換えて読むこともできる。というか、私は一応「個人」で生計を立てているのでその視点で読んだ。


tokurikiさん 「tokuriki.com」
そういう意味でこの本は、自社のメディア化の可能性について真剣に考えたい方には、参考になる点が多々ある本だと思います。


さらにツイッターでもさまざまなご高評をいただいておりますが、なかでも驚いたのは、大阪にある劇場寺院「應典院」の代表、秋田光彦さんによる以下のツイート。
https://twitter.com/#!/mitsuhikoakita/status/157110628417413121

檀家がいない、お葬式をしない、鉄とガラスとコンクリートで出来た劇場寺院として知られ、演劇・映画の上演・上映、講演会、コンサートなどの催しを積極的に行っている「應典院」の代表に、『メディア化する企業~』を読んでいただけたとは、うれしい驚きでした! やはりメディア化の波は、企業だけにとどまらないようです。

また紙媒体でも、「日経ビジネスアソシエ」2012年2月号、「東京IT新聞」2012年1月17日号で、それぞれご紹介いただいております。「日経ビジネスアソシエ」のほうは、短評ながら、東京R不動産スタッフによる『だから、僕たちはこの働き方を選んだ』や、気鋭の歴史学者 與那覇潤さんの『中国化する日本』と並んでの紹介がうれしいです。




 「日経ビジネスアソシエ」(上)と「東京IT新聞」(下)


などなど、発売1カ月を経て反響が広がりつつあります本書、未読の方もぜひ書店でお買い求めください。