2012年6月29日金曜日

『ソーシャルファイナンス革命』刊行にあわせてイベントが

いよいよ明日30日に、慎泰俊著『ソーシャルファイナンス革命──世界を変えるお金の集め方』が発売となりますが、本の発売にあわせていくつかイベントの企画が進行中です。そのうち、スケジュールが確定している2件について、お知らせしておきます。

■これからのシェアのはなし 
こちらは、先日行われた「よるヒル超会議」の番外編とも言うべきイベント。『ソーシャルファイナンス革命』の中でも登場されている家入一真さん(CAMPFIRE)、高木新平さん(トーキョーよるヒルズ編集長)、さらに糀屋総一朗さん(糀屋箱機構代表、Living in Peaceの副理事長)と慎さんによる4人でのトークセッションです。

「現代のソーシャルネットワークとシェア」をキーワードに、シェアハウス、シェアオフィス、クラウドファンディング、個人のライフスタイル、パートタイム活動について語り尽くす!

とのこと。7月8日(日)15:00〜 神田マトメカフェにて。
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■「ソーシャルファイナンス革命」発売記念講演&野口能也氏対談
慎さんと親交の深い野口能也氏(元外資系金融機関のファンドマネージャーで、金融クラスタの間ではブログ「投資の消費性について」でも有名)とのセッション。お互いの講演とそれをふまえての対談、会場からの質問をまじえたディスカッションなどが予定されています。著者によれば「21世紀から25世紀のファイナンスについて、ぶっ飛んだ話をします。ガチのファイナンストーク」とのこと。聴く側もガチでどうぞ。

7月15日(日) 18:30~ 文京シビックセンター3階会議室にて
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ほかにも準備中のイベントがあります。決まりましたら随時お知らせしていくようにいたします。(A藤)

2012年6月24日日曜日

もしファイナンスが世界を変えるとしたら?…6月の新刊は、慎泰俊 著『ソーシャルファイナンス革命』



生きる技術!編集部のA藤です。「生きる技術!叢書」6月の新刊は、慎泰俊(しん・てじゅん)さんの『ソーシャルファイナンス革命──世界を変えるお金の集め方』です。


力強くもラブリー感ただよう装丁はいつものようにASYL
今回は装丁イラストもASYLの徳永さん

 著者の慎さんは、大学院を修了後、モルガン・スタンレー・キャピタルを経て、現在はPEファンドの投資プロフェッショナルとして働く傍ら、貧困削減のためのNPO、Living in Peaceを設立。カンボジアやベトナムなどで貧困層支援のための「マイクロファイナンスファンド」(これは日本初)を企画したり、国内では児童養護施設向けの寄付プログラム「チャンスメーカー」を立ち上げ、子どもたちの未来につながる数々のセッションを企画するなど、ソーシャルビジネスの世界でアクティブに活動を続けている俊英。

その慎さんの今回の著書は、タイトルのとおり、世界を変える可能性を秘めた新しい金融の仕組み、ソーシャルファイナンスの本格的な解説書。

ソーシャルファイナンスとは、人と人(個人と個人)のつながりを活用した金融の仕組みのことで、発展途上国の貧困層に対する小口金融であるマイクロファイナンスが有名ですが、いわゆる先進国でも、IT技術の発達とともに、ウェブを通じて多数の個人から少額の出資を募るクラウドファンディング、個人から個人への融資を可能にするP2Pファイナンスが近年急速に広がりをみせています。

本書は、そのソーシャルファイナンスの仕組みを、ファイナンスの基礎的な理論をもとに詳細に解説しつつ、いま世界でどのようなソーシャルファイナンスが動いており、それにより社会がどう変わってきているかを、海外・国内のさまざまな事例をあげて紹介していきます。さらにこうしたソーシャルファイナンスが、これからどうなっていくか、どう世界を変えていくかについて、考察します。

著者はこのように言います。

 遠くない未来に、大学入学を考えている途上国の貧しい高校生は、インターネットを通じて先進国の大勢の人々からお金を集めることができるようになるだろう。このような、大勢の人々からお金を集める手法は、クラウドファンディングとよばれ、先進国を中心に急速に広がっている。こういった取り組みの先にあるものは何かを、本書では考えてみたい。
 いま世の中に起こりつつある変化は、これまでのイノベーションの延長線上にあるだけではなく、世の中の仕組みを根本的に変えていく可能性を有している。いつの時代も、後の大企業となるベンチャーや、後に大成するアーティストにお金を投じることができたのは、一部の人々だった。いま、それが変わろうとしている。

著者の言う途上国の学生への就学支援、応援したいアーティストへの投資から、こだわりを持ったモノづくりに対する資金提供、起業を計画している人への融資、さらには哲学者・思想家・研究者への経済的サポートなど、この新しい金融の仕組みは、大袈裟でなく、世界を変える可能性を秘めています。

日本では最近、キャンプファイアーのクラウドファンディング・プログラム「study gift」が炎上する事件などありましたが、本書を読むと、海外ではすでに学費で困っている学生を個人が支援し卒業後の活動に対してもサポートするプログラムはじめ、さまざまなクラウドファンディングの事例が着実に成果をあげており、経歴詐称とかやり方が拙速であるとかで批判する前に(それはそれで必要な作業でありましょうが)、こうした仕組みをどんどん有効活用して社会を変えていこう、そのための実績を積み上げていこうよ、という気持ちになります。

クラウドファンディングをはじめとるするソーシャルファイナンスを実践している人たちの動きを見ていると、ファイナンスの知識を用いて個人の経済的自立・スキルアップを呼びかけていた時代から(勝間和代さんの『お金は銀行に預けるな』など)、一段ステージがあがって、ファイナンスの知識を使って社会を変えていこうというムーブメントが起きている手ごたえを感じ、わくわくしてきます。このわくわく感がぎっしりつまった本書、ぜひご一読をお願いする次第。

ライフネット生命の岩瀬大輔さんからは、以下のような帯文をいただいています。

 人への共感が、お金を媒介にして、世界を変える力になる

いろんな人たちの思いが詰まったこの一冊、6月30日発売です!どうかよろしく。


2012年6月15日金曜日

『プラグマティズムの作法』重版決定!


4月下旬に発売以来、ご好評をいただいております、藤井聡先生の『プラグマティズムの作法』が、売れ行き好調につき本日重版が決定いたしました。みなさまのご愛顧に感謝いたします。

先日は、経済評論家の上念司氏とともに「ビートたけしのTVタックル」に出演されたり、最新刊の『コンプライアンスが日本を潰す』(扶桑社新書)も発売になったりで、その精力的な活動ぶりから目を離せない感じです。

紀伊國屋書店新宿南店「ふらっとすぽっと」におけるトークショーも、開催日が近くなってまいりました。6/28、夜7時から予定しておりますので、お時間のある方はご来場のほど、よろしくお願いいたします。詳細は紀伊國屋書店さんのHPまで。



ふらっとすぽっとの話題書棚
みなさまのご来場をお待ちしております

2012年6月8日金曜日

6月刊行の本の著者、慎泰俊さん「よるヒル超会議」に登場!


生きる技術!叢書編集部のA藤です。6月の新刊は、慎泰俊さんの『ソーシャルファイナンス革命──世界を変えるお金の集め方』を予定しております。いま話題のクラウドファンディングをはじめとする、ソーシャルネットワークを利用した新しい金融の仕組みを解説した本ですが、くわしい内容をお知らせするのはまた追っての機会にさせていただくとして、今回は緊急告知です。

著者の慎さんが、話題の「よるヒル超会議」に参加されます。
慎さんが登壇されるのは、10日に行われる第1セッションで、佐々木俊尚さん、倉本由利さんとの組み合わせ。
慎さんと佐々木さんは、「現代ビジネス」の企画『21世紀の生き方 第2弾』でも、同じ「トーキョーよるヒルズ」で顔を合わせておられて、今回は2回目の顔合わせとなります。(その時のYoutubeはこちらにあり)

今回のテーマが「“これまで”が崩壊する時代」ということで、新聞、テレビ、広告などさまざまな業界の"崩壊"を予測してこられた佐々木さんを交えたセッションだけに、刺激的な内容が期待されます。

以下、「よるヒル超会議」からのご案内です。他のセッションもどれも魅力的ですね。これは見逃せません。「生きる技術!叢書」読者のみなさまもぜひご視聴を。


「よるヒル超会議- ライフスタイル革命を語る -」の
開催日当日となりましたので詳細をご案内いたします。

<URL>
ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv95684178
(ドワンゴさんのご厚意で、公式ニコニコ生放送で配信させていただきます)
Ustream放送:http://www.ustream.tv/channel/gendai-biz
(Ust配信は、現代ビジネスのチャンネルを使わせていただきます)

<セッション一覧>
pre 6月6日19:00~「東京の未来」猪瀬直樹 ・高木新平・速水健朗
pre 6月9日14:00~「メディア化する個人のジレンマ」勝間和代 ・安藤美冬・田原総一朗
(1) 6月10日16:30~「“これまで”が崩壊する時代」佐々木俊尚・倉本由香利・慎泰俊
(2) 6月10日18:15~「個人でも社会は変えられる」鈴木寛・坂之上洋子・石川善樹
(3) 6月10日20:00~「新コミュニティデザイン論」津田大介・長谷部健・村上浩輝・中村真広
(4) 6月10日21:45~「新しい経済社会をサバイブしよう」岡田斗司夫・家入一真・イケダハヤト
(5) 6月10日23:30~「これからの生き方」宮台真司・坂口恭平・高木新平

それでは、セッションをお楽しみください。

「よるヒル超会議」プロデューサー 高木新平

「よるヒル超会議」とは - 従来の枠に囚われないライフスタイル・ワークスタイルや
コミュニティ、人間関係のカタチを実験的に創造してきたトーキョーよるヒルズ
(https://www.facebook.com/YoruHill)が設立一周年を記念を機として、
“ライフスタイル革命”をコンセプトに開催する対談型LIVE中継イベントです。
当イベントでは、総勢20名の未来創造者が「いま何が起きているのか、これからを
どのように生きるのか」を7つのテーマから徹底的に語り合います。