2012年11月29日木曜日

COMODOライフブック『マクロビオティック おいしく元気になるお買いもの』発売のお知らせ


COMODO編集部から新刊案内です。
シリーズとしてははじめての「食事」に関する書籍となります。

COMODOライフブック
『マクロビオティック おいしく元気になるお買いもの

~きょうからはじめられる厳選食材と道具ガイド&レシピ 』
(奥津典子・著) 11月23日発売


11月もはや終わりに近づき、2013年もすぐそこまでせまってきました。
この時期から年末まで、付き合いで暴飲暴食の日々が続く方もいらっしゃるでしょう。そして、お正月に突入と。

そんなときに「少し胃腸をやすめてみようか?」「肉類や刺激的な食事を控えてみようか?」などちらりとよぎる人もいるのでは。






本書は玄米菜食中心の食生活(というだけではありませんが)、マクロビオティックに則ったおいしい食材とレシピ、おすすめ道具類を紹介しています。


シンプルでも味わい深いレシピをさまざま掲載、厳密なマクロビオティックをはじめずともおすすめできる食品ばかり、奥津典子さんが選びました。
なかには大量に生産されている食品、食材ではなかったり、季節によって素材には旬があることから、いつでもどこででも買い求められるものばかりではありませんが、ていねいな仕事と生産者の顔がみえる食品をぜひお試しください。


 
「こんな使い方ができますよ」おすすめですよ」という普段の料理への生かし方もしっかりフォローされています。私の気に入りは、「餃子の皮」「ピーナッツバターペースト」などです。


奥津典子さんのブログには本書の紆余曲折な制作秘話が記されています。

年明けには本書の内容をベースとしたイベントも現在企画中ですので、どうぞお楽しみに。

ご無沙汰の編集部A山でした。

2012年11月26日月曜日

どこまでも小田嶋さんイベント情報

 生きる技術!のA藤です。今週水曜日(11月28日)は、紀伊國屋書店新宿南店ふらっとすっぽっとで、『もっと地雷を踏む勇気』の小田嶋隆さんと、『小商いのすすめ』の平川克美さんのトークショーが開催されますが(ぜひご来場を!)、さらに書店さんでの小田嶋さんイベント情報を。

 こちらは日経ビジネスオンラインさんと代官山蔦屋書店さんとのコラボ企画で、地雷を踏むコラムニスト小田嶋さんと、日本を代表するクリエイティブ・ディレクター岡康道さんの対談です。このお二人、なんと都立小石川高校の同級生! 日経ビジネスオンラインで連載中の対談「人生の諸問題」で息のあったところを見せているお二人が、ライブの場に登場します。題して「人生の諸問題」を「読書で解く」法!どちらもお見逃しなく。

会期:2012年12月4日(火)
会場:蔦屋書店1号館 1階 総合インフォメーション
開館時間:19:30~21:00
主催:日経ビジネスオンライン 代官山蔦屋書店
協力:講談社 技術評論社 ミシマ社 日経BP社
詳しくは下記へ。
http://tsite.jp/daikanyama/event/001344.html


2012年11月19日月曜日

パオロ・マッツァリーノさん『怒る!日本文化論』11月22日発売!


 生きる技術のA藤です。「生きる技術!叢書」新刊のご案内です。
 11月22日に発売になるのは、パオロ・マッツァリーノさんの『怒る!日本文化論』です。パオロ・マッツァリーノさんと言えば、世の中の「常識」とされていることがらを統計データをもとにひっくり返し、なおかつそれをエンターテイメントにしてみせた『反社会学講座』で衝撃のデビューをかざった謎のイタリア人戯作者。イタリア人ながらも、なぜか立ち食いそばや落語が好きだったりと、日本的ドメスティックな感性が光る論客です。

 今回、マッツァリーノさんが俎上にあげるのは「怒る、叱る」という行為。
 みなさんは公共の場で、マナーの悪い人たちと遭遇したときに、その迷惑行為に対して注意していますか? たとえば満員電車のなかで、メタル系の音楽を大音量で聴いてその音漏れがはなはだしいお兄さんにたいして、「音漏れてますよ」と注意できますか?

 こういう迷惑行為にたいして、うまく注意するのはなかなかむずかしいもので、たいがいの人は「まあ、あとちょっとで乗換えだし」とか言って、知らぬふりを決め込んで怒りを我慢してしまうものだと思います。しかし、著者の論理によれば、その我慢が日本という国をダメにしている要因のひとつなのです。
 著者は言います。

 いい人、やさしい人ほど、社会の不条理を敏感に感じ取って、不愉快な思いをします。そして、そういう人ほど、なるべく怒りをガマンしてるものです。それでも人間ですから限界があります。普段から人一倍ガマンしている人なのに、たまたま限度を越えてキレてしまい、その一発だけが原因で、周囲からの評価を大きく落としてしまったという非常に不幸な人は、けっこういるはずです。
 

 近所のこどもや、電車に乗り合わせたオトナが不作法で不愉快なことをしていても、なにもいえないような人には、天下国家を語る資格などありません。
 こうした信念のもとに、著者のマッツァリーノさんは、靴をはいたまま座席に上る電車内のこどもや、図書館内で携帯を使って大声で話しているオトナなどに対して、こまめに注意をする実践を呼びかけ、またご本人もその実践を地道に積み重ねてきました。

 最近では、竹島、尖閣諸島など、隣国との領土問題が火種となって双方の世論がヒートアップしており、メディアではずいぶん勇ましい発言などもとびかっているようですが、領土問題に青筋立てて怒る前に、身近でちいさな問題についてきちんと怒り、事態を収束させていく経験を積み重ねていくことのほうが、マクロな視点から見て重要であると思われます。

 そんなこと言ったって、電車のなかで他人に注意するって怖くない? 逆ギレされて危ない目にあったりするかもしれないし……。そんな心配をする読者の方のために、今回の本では、「怒りをガマンするな」という理論だけではなく、そのための実践的な知識も満載されています。

 そもそも他人から注意されて聴く耳もつものなのか? 危険なことはないのか? どんなふうに注意すると効果的なのか? そんな疑問に対して、長年の経験知をもとに具体的なノウハウを公開しています。相手からシカトされたらこっちの勝ちと思えとか、深追いはしないとか、危ないと思ったらすぐに逃げようとか、こうした細かな知恵は、世のフラチな輩に怒り、叱り、注意し続けてきた著者ならではのものだと言えます。

 外交術を勇ましく語ったりする本、あるいはビジネスにおける交渉術をレクチャーする本は世の中に多々ありますが、電車の迷惑乗客との交渉についてこれだけ詳細に語った本は、かつてなかったと思います。こんな些細なことに、これだけのエネルギーを注げるマッツァリーノさん、やはり只者ではありません。

「行儀の悪い子供も叱れない人に、天下国家を語る資格はありません!」

 この主張にシンパシーを抱いた方、ぜひご一読をおすすめする次第です。
 11月22日発売、よろしくお願いいたします。



イラストはロビン西さん、装幀はいつものようにアジール